ご挨拶
この度、第26回外科侵襲とサイトカイン研究会を、2019年7月4日(木)に神戸国際会議場で開催させて頂きます。
本研究会は2016年から日本外科代謝栄養学会学術集会と同時期・同会場で開催してまいりました。そして、今回は、私が日本外科代謝栄養学会学術集会の会長と外科侵襲とサイトカイン研究会の当番世話人を兼務することになり、合同開催という形を取らせていただくこととなりました。共通の参加証を発行しますので、参加者は自由に両学術集会を行き来できますので、参加者の皆様はより幅広く学識を高め、交流を深めることができると確信しております。歴史ある両学術集会を同時に開催させていただけることは、大変名誉なことであり、教室員が一丸となって準備を進めております。 本研究会は、外科医が中心となって、手術侵襲に対する生体反応、特にサイトカインなどのメディエーターに基づく免疫応答を制御し、様々な合併症を予防・軽減するための研究活動に関する研究発表・意見交換・新しいアイデアの開発・進歩に貢献することを目的として発足し、年1回の学術集会を行ってまいりました。しかしながら、医療の発展に伴って、近年では外科はもとより敗血症やショックなど広い意味での過大侵襲反応の制御を目指す関連分野の臨床・基礎研究者や医薬品、医療機器会社の方々が一堂に会し、実直な意見交換とともに最新の研究成果を発表する場となっています。言い換えれば、外科に限らず、救急、集中治療、麻酔、感染など広い意味での侵襲反応に関する基礎研究成果を臨床研究成果へと発展させるtranslational researchの方向付けを行う学術集会に発展いたしました。
今回、研究会テーマとして、『エビデンスを掘り下げろ!』とさせていただきました。これは、同時開催いたします外科代謝栄養学会のテーマ「エビデンスを超えてゆけ!」と対比させており、本研究会では新しいエビデンスの探索につながる基礎的研究や臨床につながるbench to bedとなる研究成果をご発表していただいて議論を深め、外科代謝栄養学会ではそれらのエビデンスを超えた医療者の信念を発表していただくという趣旨です。
会員の皆様におかれましては、神戸らしさを満喫いただけるような企画も併せて考えております。是非、多くの先生方にご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。
- 第26回外科侵襲とサイトカイン研究会
会長小谷 穣治
神戸大学大学院医学研究科外科系講座 災害・救急医学分野 教授
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